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毛利就馴書

縦:22.0センチメートル 横:14.5センチメートル 紙本
「六ッ玉川の内
駒とめて猶水かわん
やまふきの花の
露そふ井手の
玉かわ
六十七翁老書」
作者:毛利就馴 寛延3年(1750) ~文政11年(1828)
就馴は寛延3年(1750)五代徳山藩主広豊の十男として江戸に生まれ、明和元年(1764)4月、兄広寛の後を継いで七代藩主となった。
藩政を執ること34年、その間士民を大切にし庶政に力をそそいだ名君の一人である。
天明5年(1785)には藩校「鳴鳳館」を創設。
また、藩士に命じて各家に伝わる古文書や、その系譜を提出させたり、藩祖就隆及び三代元次の詩文を編集してその散逸を防ぐなど、文教興隆の基礎を築いた。
家督を広鎮に譲り隠退した後は、富田に別邸を設け、名は就友と改め、風月を友として悠々自適の日々を送った。
この書は就馴67歳の時のものであるが、歌は皇太后宮大夫俊成の作で新古今集に収められているものである。なお俊成(藤原)は平安末期から鎌倉初期に、歌人また歌学者として活躍した人物である。