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佐藤一斎 二行書

縦:134センチメートル 横:30センチメートル 紙本
「毀誉得喪真是人生之雲霧使人昏迷一掃此雲霧則天青日白
書示本城生 一斎 藤担」
作者:佐藤一斎 安永元年(1772)~安政6年(1859)
「少にして学べば壮にして為す。壮にして学べば老いて衰へず。老いて学べば死して朽ちず。」一生涯学び続けることの大切さを説いたこの言葉は、一斎の残した名言である。
一斎は江戸後期の幕府の儒官で昌平黌教授。幕府文教の実質的中心であった。
門人3千人といわれ、松浦静山・徳川斉昭・鍋島正直らの大名の尊崇をうけ、渡辺崋山・佐久間象山・安積艮斎(孝女阿米碑文の撰者)らを教育した。
朱子学を講じたが、学説は陽明学によった。また当時の知識階級に流行した唐様のすぐれた書き手であったといわれている。
徳山藩の学館の教授小川乾山や飯田竹塢は、江戸において一斎に学んでいる。