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寺内正毅書

縦:150センチメートル 横:42センチメートル 絹本
「国歩遅々将十年 鉄橋新□絡山川
文明所及豈論境 従是皇風洽四辺
癸丑 冬日為本城少佐魯庵録旧作」
作者:寺内正毅 嘉永5年(1852)~大正8年(1919)
萩藩士宇多田正輔の三男として、吉敷郡平井村(現山口市平川)に生まれ、母方の寺内家を継いだ。桜圃・魯庵の号を持つ。大楽源太郎の西山塾に学び、後、戊辰の役に従軍。維新後大村益次郎に認められ大阪兵学寮に入った。西南の役に従軍し田原坂で負傷。明治39年(1906)、陸軍大将、大正5年(1916)、総理大臣となる。大正7年(1918)9月、米騒動のため辞職。死の直前、「桜圃文庫ノ記」を記し、文庫設立を遺言して大正8年11月3日68歳で没した。その後正毅の遺志は継承され、大正11年2月5日、桜圃寺内文庫はオープンした。文庫を発起した正毅の長女は、児玉源太郎の継嗣秀雄の妻であり、この文庫は児玉文庫に触発されてできたと考えられている。