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郷土資料ギャラリー
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中央図書館所蔵書画類
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河上大二 絵葉書原画
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全13点 各 9.5センチメートル×14.7センチメートル
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作者:河上大二 明治26年(1893)〜昭和24年(1949)
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昭和初期から戦後にかけて、主に帝展・文展(戦後は日展)など官展を舞台に活躍した水彩画家である。
本籍岩国市錦見。神戸の須磨浦小学校から伊丹中学校、その後東京美術学校西洋画科で学んだ。
大正10年病気療養のため徳山の勢屯に移住し、55歳で没するまでの約30年間、この地で画業に専念した。
昭和2年、第8回帝展に水彩画「暮レ行ク漁村」を出品し初入選。それ以来、同6年まで連続入選を果たした。
この間、同3年に大阪・高島屋で個展を開催し、水彩画をはじめデサンなど120点を出品した。同13年第2回文展に入選。同22年日展委員となった。
町政時代に結成された洋画家のグループ“徳山洋画協会”の中心的役割を果たすなど、徳山における洋画界の草分けとして活躍した。
風景や生活・風俗などをモチーフに制作した作品には、過去の情景が失われつつある現在、時代の記録としても貴重なものが多い。
これらの絵は、昭和12年に自筆水彩スケッチによる「徳山名所エハガキ」(12枚1セット)が刊行された折の原画である。
「徳山公園の桜」と題する絵は、旧毛利邸(現文化会館)に通じる道路(現美術博物館の前あたり)で、大正の初めに植えられた桜の木が、昭和初頭美しい花のトンネルになり、たくさんの花見客で賑わっていた様子を伝えている。
なお裏面に使用した絵の具の色を記した紙が貼付されている。
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